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2005年09月18日
宙を支配するもの
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本日は、また、いやに暑いですな。家の中にいるとそうでもないけれど、とぼとぼうろうろと散歩をしてきたら、暑いの暑くないの。いやあ、参りました。しかし、町の景色というのは変わるものである。生まれた時から、この界隈に住んでおります。疎開した時期は除くとしても、七十年程も住まっておる訳であるからして、変わるのは当たり前である。何も変わらなかったら、この七十年間、人はそこで何をしていたのだろう、ということになる。変わるということは、人というものがそこにいる限り、避けられぬものでありましょう。しかし、こう、あれこれと思い浮かべてみると、変わらない方が良かったのに、と思うことも多々ある。というより、多くの場合、変わらない方が良かったのではないか、と思える。勿論、これには、じじいの懐古趣味的な心情も少なからず働いているだろうけれど、そればかりとも言えない。
私は、デジタルカメラというものを手に入れて以来、矢鱈に写真を撮っている。撮りまくっている。町を歩いていて、木を見上げるような写真を撮ろうという時、また、青空に浮かぶ雲を撮ろうという時、そんな時に、ああ、残念、と思わざるを得ない瞬間がある。というのも、あれですな、電線の類。電気だか電話だか、あるいは、テレビだとか何だとか、色々な線が空中を支配している。この一本の木を撮ろうとしても、どうしても、電線が割り込んでくる。低くを飛んでいるばたばたいう軽飛行機を撮影しようとしても、ああ、やはり、電線が割り込んでくる。そんなことで、歯痒い思いをすることも屡々。
しかし、その一方で、ああいうものがなければ、電話も出来ないし、電灯もつかない。名人戦だって見ることが出来ないし、そもそも、この日記だって書けない訳ですよ、電気とか電線とかそういうものがなかったならば。そう思うと、心中、多少なりとも複雑というところ。しかし、冷静に考えれば、景観ばかりでなく、地球上の様々なところで様々に、人間てえものは、自分たちの利便を図るが為に、自然をぶち壊しているのですよ。その象徴が、あの電線群なのではないか、と。そうだ。これからは、私は自然派として生き、マックなんぞも捨ててしまい、カメラなんぞも投げ出して……。
投稿者 nasuhiko : 2005年09月18日 20:53
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