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2005年07月20日

icon湯呑み酒


 夕方になって、大師匠が一杯加減で御来訪。末廣の帰りだそうで、お土産として湯呑みを頂戴した。こんな老い耄れを気遣って戴くなんざ、実にありがたい話である。
 大分、酔っていらっしゃるもので、話の後先も内容もあっちこっちに取っ散らかっているけれど、その姿から存分に噺を楽しまれてきたのであろうと、ありありと推測される。羨ましい限りである。文楽を見ようと思っていたのに代演が入っていたとか、金馬が思ったよりしょぼくれていないとか、終いにゃ、のいるこいるという人たちの漫談の真似までして下さった。昼の取りは伯楽という師匠で「火焔太鼓」を掛けたという。私は伯楽という人を見た覚えがないのだけれど、立派な出来だったそうであり、そんなことを言われると、何とも羨ましくなる。上機嫌振りがね、何とも羨ましい。随分御無沙汰しておりますからね。明日にでも新宿まで出向こうじゃないか、という気になる。

 大師匠が帰られた後、マックで聴くことが出来る落語のCDのことを思い出して、伯楽さんを聴いてみようと思い立つ。ところが、あろうことか、件のCDがみつからないのである。何処へ行ってしまったのか。こんな狭い家の中で、しかも、あれこれと持ち歩くような代物じゃないのに、一体どうなっているのだろう。かれこれ半時間ほども頑張って探してみたけれど、到頭みつからない。仕方がないので、本で読みますか。火焔太鼓は志ん生の文庫本だったかね、と思いながら、目星をつけた本棚を覘いてみたのだけれど、あろうことか、志ん生の文庫本のシリーズがみつからない。一冊二冊じゃないのだから、そうそう紛れてしまう筈もないのだけれど、どうしたことだろう。釈然としない気持ちのまま、杯を重ねる。ううむ。

 探し物みつからぬまま 夏の酔い

投稿者 nasuhiko : 2005年07月20日 21:58

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