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2005年07月15日

icon夜に回帰


 昨日の、家守くんの亡骸に団子虫が集っている図を、実は、写真に撮ってある。撮ってあるのであるけれど、それは余りにグロテスクなもので、この愡け茄子日記に載せるのは見合わせたのであります。見合わせたのであるけれど、日中まじまじと眺め、夕方には青いデジタル・カメラで接近して撮影し、マックに繋いで画面でも眺めたせいで、脳裏にすっかりその悲痛の姿が焼き付いてしまったのであろう、夜半に家守が現れた。

 剣士の姿をした家守殿が夜間の警邏を行っていると、そこにすうっと小さな蛾が現れる。「ここまで来られるかい、やもりくんよ」とちょいと離れたところをふらりふらりと嘲笑うように舞う。家守くんは剣を抜き、やあ、やあ、と必死で突くのだけれど、先方は手慣れたもので、届かぬところをふわりふわり。やもりくんが手を止めると、からかうように近づいてきて、空中でくるりと回って見せたりする。何とも嫌らしい蛾ではないか。このままでは埒が明かぬ、と、やもりくん、一計を案じる。剣を持つ手を伸ばしたまま、一気に壁から飛び出したのである。よもや届く筈はない、と高を括っていた蛾は慌てましたよ。慌てたけれども、既のところで、身を翻し、一目散に逃げ去った。家守殿は地面に叩き付けられ、随分痛い思いをしたけれど、取り敢えず、敵を追い払えはしたわけであるから、目的の一部は果たせたのである。「やれ、やれ」と手足、胴体に纏わり付いた土埃を払う。「俺様にも羽があればなあ」と嘆いた途端、家守くんは意識を失い、暗闇の中に沈んでしまった。宇宙人面をした猫が背後から忍び寄っていたことに、気づけなかった不覚。見ているばかりで、助けてあげられなかった私は、残念至極。だが、嗚呼、これが自然界の掟なのである。私のそんな気持ちを知ってか知らずか、ちび公はこちらを向いてにやりと笑う。

 と、まあ、こんなような夢を見たのであるけれど、昼間現実世界で見たことが、多少姿を変えているとはいえ、そのまま夢に出てくるようでは、私の想像力というのは相当に乏しいのでしょうなあ。団子虫が家守にむしゃぶりついた図がそれほど強烈だったということでもあろうけれど。

投稿者 nasuhiko : 2005年07月15日 19:45

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