« 喉元過ぎれば02 | ホーム | ハバネロ24 »
2005年07月11日
喉元過ぎれば03
![]()
英国でのテロで亡くなられた方の数は益々増えていくようであり、何とも恐ろしいことである。御当人も無念だろう。また、その御家族も遣り場のない悲しみや怒りに震えておられるのだろう。結局、戦争だのテロだのということになると、犠牲になるのは殆どの場合、普通の人なのだというところが、何とも辛い。例えば、ブッシュとビンラディンが一対一で喧嘩をすれば良いのである。そうすれば、痛いのは当人たちであって、一般の大衆の命が軽々しく失われることはないのだ。まあ、こんなことを、この老い耄れじじいがここで幾らほざこうとも世の中には何の影響もないのですけどね。まあ、それでも、ぶつくさと愚痴を溢さずにはおられないのであります。
もやもやした遣り切れない気持ちを抱えたまま、カメラを持って、例によって散歩に出た。ぼんやりと歩いているうちに、突然、マリが『フォーレのレクイエム』をとても愛聴していたことを思い出しました。脳みその中の記憶の繋がりというのは本当に不可思議なものでありますな。兎にも角にも、駅の方に足を向けて、レコード屋を覘くと、ありましたよ。何だか知らないけれど、「奇跡の名盤」と謳われているのに僅か1000円だという。結構な話である。
家に帰って、大きな音でかけてみる。今では当たり前だけれど、裏に引っ繰り返さないで済むというのは、こういうものを聴く時には有り難い。家内がよく聴いていたレコードに比べて、のんびりゆったりしていて、何となく牧歌的な印象を受けますなあ。それにしても、実に美しい音楽である。私のような無宗教の者の耳にも美しい。何というのか、鎮魂歌でありながら、鎮魂するばかりでなく、鎮魂する側の私たちの気持ちを慰撫し、少なからず元気にしてくれるような気がする。マリのことも思い出され、正直に申せば、少し涙が零れたけれど、嘆いているばかりなのではない。生きる活力にも繋がる、未来への道筋が見えるような気がするではありませんか。こんな物謂いは少々大仰に過ぎましょうけれど。
投稿者 nasuhiko : 2005年07月11日 19:14
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://bokenasu.net/mt/mt-tb.cgi/239