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2005年06月30日

icon畳の上に


 誰に言われて始めたことだったのか、あるいは、テレビか何かで見たのだったかもしれない。兎にも角にも、夏になると、蒲団を片して、畳の上に直に寝るようにしている。畳の上に大きめのタオルをひいて、枕だけを置く。上に掛けるのも、厚手の大きなタオルのようなもの一枚。こんな風にして、かれこれ四、五年になるだろうか。
 腰痛が酷かった時期が何年か続き、随分と難儀したものである。以前は、腰の下に週刊誌を丸めたものを入れて、腰を心持ち持ち上げるようにして寝ていた。その方法も誰に勧められたのか思い出せないのが情けないですな。その方法だって悪くなかったような気がするのだけれど、畳の上に直に寝るてえ方法を試してみたら、こちらの方が気持ちが良いということが判明したので、ここ数年はこれを続けている。まあ、寒くならないうちのことだけれどね。
 灼熱の後、急激に涼しくなったもので、膝と腰、右肩が少々痛み、昨日今日とすっきりとしない。それで、今晩からは畳の上に直に眠ろうという気になった。これで明日からは、腰痛が引っ込むと良いのだけれどね。

 近頃じゃ畳というのも随分減っているそうですな。先日、田村師匠がそんなことを仰っていた。今時の若者は畳より木の床を好むそうであり、畳のない家は珍しくないのだとか。まあ、師匠のお知り合いの方には少なからずモダーンな人々が多いせいなのではないか、という気がするものの、考えてみれば、畳屋なんぞも減っているような気がしてきた。床が悪いということはないけれど、畳の上にごろりと横になる味は格別である。新しい畳の匂いは抜群に良い。尤も、古びた畳の匂いだって独特の味わいがなくもない。まあ、それは贔屓目に過ぎるかもしらんけれど、悪くないものである。もしかして、世の中には未だ嘗て畳に触れたことがない、というような若人が出現したりしているのだろうか。畳を知らない日本人。売らんかな、という類の本の帯にでもなりそうですな。

 一頻り澤乃井で喉を潤したら、畳の上でごろごろするのが何よりでありますなあ。この味を知らずにいるなんて、何とも勿体ない話であります。

投稿者 nasuhiko : 2005年06月30日 20:37

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