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2005年06月03日
ハバネロ16
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うかうかしている間に、セニョール・ハバネロの虫喰われ状況が随分と悪化してしまっているのを発見。私という人間はどうしてこうも集中できない性質なのであろうか。我ながら実に情けない。貴ノ花のことが頭から離れなくなっている所為で、ついつい庭への配慮が疎かになってしまった。こんな莫迦な者に何十年も付き合ってくれたマリには感謝せねばなりませんな。しかし、今頃、こんなことに気付いても遅いのである。孝行したい時に妻はなし。ああ、遅きに失するにも程がある。けれども、気づかないよりは増しなのだよ、と自己弁護。全く以て莫迦なじじいである。
ううむ。それにしても、悩みは尽きませんなあ。齧られて失われた分を補うべく、もっともっと栄養を与えるべきなのだろうか。然れども、滋養豊かなればこそ、蛞蝓だか蟻巻だか何だかが、セニョ殿に齧りつく訳であるから、寧ろ、養分を与えないようにした方が良いのかもしれない、などとも思う。けれども、仮に、それで虫喰いが収まったとしても、今度は栄養失調で倒れてしまうという懸念が生じることは必定である。それでは本末転倒。どうするのが良いのだろう。
悩みはそればかりではない。ここのところ、すかっと快晴という日がない。このままずるずると梅雨入りしてしまいそうではないか。南米出身のハバネロくんのこと、たっぷりとした光と高い気温を必要とするに決まっている。地球の裏側に位置する、この日本という国で、梅雨なる季節をどう乗り切るのか。心配である。実に心配である。
しかし、そもそもの話、東京でハバネロを育てよう、という考え自体に無理があったのではないか、という気がしなくもない。だからと言って、乗り掛かった舟、飛び降りる気にはなれませんな。無理なところから始まっているにせよ、現に、齧られたりしながらも、この小さく侘びしい庭で、どうにかこうにか頑張っているのである。ここで私が諦める訳にはいかないのである。諦める訳にはいかないと思う心は強くあれども、知恵がない。情けない。こういうときに知恵がないのは実に悲しいものであります。
知恵のない、愚かな老い耄れは、悩みを紛らすべく、結局、澤乃井に縋るのであります。尤も、悩みなんざなくても、呑むんですけれどね。ああ。
投稿者 nasuhiko : 2005年06月03日 17:43
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