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2005年05月25日
神風吹かし忘れ
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昼に蕎麦を茹でて、笊でつるっとやっつけ、のんびりとお茶を飲みながら、新聞を読むような眺めるような、合間合間にうとうとしたりして、何とも愡け茄子な午後である。そんな具合にぼんやりと枯れ枝らしく過ごしておったのだけれど、嗚呼、何たることか、名人戦で羽生先生がまた負けてしまっている。しまった。しまってしまった。近頃は、ハバネロだの、カバレフスキーだのと、舶来ものにかまけていたせいで、羽生先生の応援がお留守になってしまった。何とも口惜しく、申し訳ないことである。
自分では将棋を指すことは滅多にない。滅多にないどころか、恐らく、最近五十年程は指していないだろうと思う。ああ、こうやって文字にすると我が事ながら驚嘆しますな。半世紀も将棋を指していない、と書くとどうだろう。嗚呼、私の将棋歴……というより、将棋指さない暦というべきか……も侮れないものである。半世紀もの歴史を持っているのだ。凄いことである……などと、莫迦なことで感動している場合ではない。年末に私が羽生扇子を購入して以来、羽生先生は大変大変好調だったのである。というのも、この老い耄れが扇子を振り振り、羽生頑張れよ、と神風をおこしていたからなのでありますよ。それが、どうだい、この名人戦と来たら、私が応援を忘れたもので、何とも残念な展開になってしまっている。反省して、次戦はゆめゆめ忘れることのなきよう……と、ここまで考えてきたところ、私が忘れてしまうのも致し方がない、ということに気が付いた。悪いのはNHKだの、将棋連盟なのではないか、と。彼らがもっともっと大々的に宣伝をしてくれれば、いくら私が老い耄れてもやもやした頭のじじいであっても、忘れずに見ることが出来る筈である。名人戦なんてえものは、一番大事な大会なのでしょう。だったら、もっと宣伝しなくてはいけない。しないから、私が見忘れてしまうのだし、その所為で、神風が吹かず、羽生先生が勝つことが出来なかったのだ……なんてことを言い出すと、風が吹けば桶屋が儲かるの類で、全く、ぽんこつじじいが無茶な言い掛かりを付けているよ、と、そう噂する声が聞こえてきそうだ。嗚呼、私は一体何を言いたいのだろうか。訳が判らなくなってきた。
投稿者 nasuhiko : 2005年05月25日 19:41
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