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2005年05月18日
ハバネロ09
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天道虫の幼虫の様子を見てみると、相変わらず、精力的に活動している。不思議なのは、他にもたくさん草木があるにも拘わらず、その草に居座っている蟻巻たちでありますな。怪獣みたいな幼虫が近づいてきてもびくともしない。生命の危機に瀕しておるということを理解できないのだろうか。数日前を思い返すと、ワタアブラムシと思しき連中は、手を近付けても、ふうふう息を吹きかけても、なかなか葉っぱから離れなかったのでありましたね。彼らには危機感というものがないのか。それとも、単に怠惰なのか。嗚呼、もしかすると、人生を達観しているなどということもあるのだろうか。だとしたら、一寸の虫にも五分の魂どころか、悟りを開いた賢者だということになる。ううむ。
しかし、あれですな。考えてみれば、私や田村師匠は極悪人ですよ。殺生はいけない、殺生などできませぬ、などと、口にしておるけれど、生ける殺戮兵器とも言うべき天道虫の幼虫を連れてきて、自らの手を汚さずに、蟻巻を退治させようとしているのである。これが間接的な殺生以外の何ものであろうか。考えると、厭な気分になってきた。厭だね。しかし、セニョール・ハバネロを守るには致し方がないではないか、とも言える。もし、私たちが手を拱いておれば、蟻巻の軍団が寄って集って、身動きの出来ぬセニョール殿に襲いかかり、喰い尽くしてしまうのではなかろうか。そうだとすれば、また、それもそれで一つの生を見殺しにすることになりはしまいか。ああ、頭が痛い。もう私の干涸びた脳みそでは無理である。ぴゅろんしますよ。
三時過ぎからだらだら呑んでいたら、いつの間にか、眠ってしまっていた。現実逃避して酒に溺れて寝てしまうなんざ、何ともみともない姿である。達観したワタアブラムシを少しは見習えてんだ。
嗚呼、生命とは何なんでしょうなあ。七十余年も生きてきたって、結局、何にも判らないのである。まあ、酒の善し悪しは少しは判るようになりましたがね。其れが一体何になるのか、と問われると、返す言葉も御座居ません。一介の愚かなじじいに、無理な御質問を為さいませぬよう、平にお願い申し上げます。呑み過ぎです。もう寝ます。
投稿者 nasuhiko : 2005年05月18日 21:17
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