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2005年05月17日

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 本日は、虫喰い状況に大きな変化はないようである。ワタアブラムシと推測される、例のちびっこい透明の翅の虫も、セニョールへの興味を失ったのだろうか。だと良いのだけれどね。兎にも角にも、せっせと水遣りに勤しむぽんこつじじいである。
 午後になって、田村師匠がいらっしゃる。やはり、ハバネロくんの様子が気掛かりなのでありましょうなあ。こう言っては変だけれど、何となく、この一連の出来事で、私は内心盛り上がっているのであります。みんなで集まって、ああでもない、こうでもない、なんて相談したりしてね。何と言うんでしょうか。同好会とか倶楽部みたようなものの一員のような気分でね。何分、若い自分から偏屈な方だったので、そういう団体活動のようなものに加わったことがないし、加わりたいとも思っていなかったのであるけれど、意外なことに、こういうのも悪くない、という心境になっている。尤も、同好の士の集まる会と、ハバネロを巡るこの近所の人々の集まりとは、違うものだろうけれどね。それでも、何となく、楽しい。莫迦みたいな話であるけれど。

「化学薬品を使わずにアブラムシに立ち向かう方法を用意してきましたよ」と師匠がおっしゃる。「さあさあ」と先に立って庭に下りられると、鞄からタッパーウェアのようなものを出された。「ちょっと見てみて下さい」と差し出されるので、中を覘いてみると、ほほぅ、これは何だったか。大昔に見たことのある、蚰蜒のような、芋虫のような、奇態な生き物が葉っぱの上を歩いている。ミニチュア版の怪獣みたような雰囲気である。「テントウムシですよ」なるほど、そうであったか。考えてみれば、昔から、蟻巻の天敵は天道虫と決まっていたではないか。「あっちこっち探し回って、どうにか一匹だけつかまえることができました」何とも御苦労なことである。早速、セニョール・ハバネロにその天道虫の幼子を移そうかと思ったところ、本日は、肝心のアブラムシの方がいない。ということは、つまり、天道虫くんとしては、食べるものがない訳で、それでは生きていけませんな。それでは仕様がない、ということになり、蟻巻のいる葉っぱを探すことになる。本末転倒も甚だしいのだけれど、致し方ない。そうすると、我が小庭にありましたよ、蟻巻の集まっておる草が。幼虫くんをそちらに移らせると、早速、活動を開始して、行き成り齧り付いている。ううむ、怪獣みたいなのは外観だけではない。物凄い勢いで襲いかかっている。恐ろしい生き物ですな。相談した結果、この草に住まわせておいて、様子をみましょう、ということになったのである。何だか、どんどん状況がこんがらがってくるけれど、まあ、それが、現実というものである。何事も一筋縄ですすいすいとはいかないものですなあ。そんな話をしながら、師匠と一杯酌み交わす。二杯酌み交わす。三杯、四杯、と、限りがない。有り難いことに、今日も美味い酒が呑める。あるいは、酒が美味く呑める、と言うべきか。何はなくとも酒と友。嗚呼、感謝感謝で夜が更ける。

投稿者 nasuhiko : 2005年05月17日 21:00

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