« 迂闊なり | ホーム | 映画鑑賞 »

2005年05月06日

icon映画鑑賞の前に


 田村師匠が円嬢を伴って来訪。一緒に映画を見ようと思ってやってきました、とのこと。何が何だかわからない。孰れにしても、出かける用事などないし、天気が悪いので今日は庭いじりも休みである。兎にも角にも、まずは一息入れましょう、と、澤乃井を用意しようとしたところ、今日はお酒も氷も持参して参りました、と仰る。何とも準備の良いお二人である。出てきたのは、カナディアン・クラブの12年ものという代物。呑んだことがない酒を前にして興味津々。早速、いただきましょうとグラスを台所から持ってきたところ、タムゾー先生、鞄から小さな箱を出してテレビに繋ぎ始めた。何とも驚いたことに、その、精々が標準的なハードカバーの書籍ほどの大きさしかない、こう言っては何だけれど、少々安っぽいプラスチックの箱は、DVDプレイヤーなのだそうである。持ち歩けるし、便利ですよ、と宣う。成程。確かに、これなら便利なことこの上ないでしょうな。いやあ、文明というものの進化は恐ろしいものである。先の映画を見よう、という話は、つまり、その箱で鑑賞しようということなのであります。今時の人たちの感覚は何とも不思議である。そう言えば、私のマックにもDVDを見る機能が付いているということを以前教わったことがあるのを思い出したけれど、未だ嘗てそれを試したことはない。つまり、本日、このぽんこつじじいも終にDVDの世界に乗り出すのであります。
 DVDの用意もでき、先ずは乾杯。ほほぅ、カナディアン・クラブというのは、こういう味ですか。これは、何というのか、滑らかで、甘いながらもべたつかず、鼻の奥で芳しい。何とも独特の舌触りですなあ。度数もあるのに、すうっと喉を越していく。素晴らしい。七十年間、よくぞ一度も出会わずにいたものだなあ。勿体ないことをした。
「おいしいでしょう」と円嬢。「実に美味い。正直な話、驚いておりますよ」「タムゾーくんは、甘過ぎるとか言うんだけど、これがいいのよねえ」と微笑む。実際、私は、この酒が猛烈に気に入ってしまったのであります。氷がちょいと溶けてきて、ほんの少しだけ薄まった感じが、また、何とも言えず美味い。いやあ、美味いですなあ。酒の世界てえものも、熟、奥が深い。未だ未だ世の中には私の知らない名酒がごろごろしているのだろうなあ、と思うと、突然、何としても長生きしなくては、と、そいつらを片っ端から呑まねばならんのだ、と、そんな、妙なやる気が溢れてきた。莫迦である。
 一頻り、カナディアン・クラブ談義に花を咲かせた後、愈々、映画を観ることに相成ったわけですが、これが何と『イージー・ライダー』だったのであります。ですが、未だ未だ話が長くなりそうなので、本日は、ここで一旦筆を擱いて、というのか、マックを離れて、というのか、兎にも角にも、また後日。ご機嫌宜しゅうに。

投稿者 nasuhiko : 2005年05月06日 19:32

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://bokenasu.net/mt/mt-tb.cgi/173

コメント

コメントしてください




保存しますか?