2005年04月30日
雑草
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マリの思い出に心がばちゃばちゃと掻き乱されたお蔭で、昨日は書こうと思っていた話をすっかり放り出してしまった。書きたかったのは、私の知識不足の所為で雑草取りも中々に困難な作業である、ということだったのである。簡単に表現すれば、雑草とは何ぞや、ということになろうか。
私自身の草花に関する知識といえば、極めて浅薄なものでしかない。何しろ、庭いじりと言ったって、庭いじり自体が目的というよりは、マリの思い出に触れることがそもそもの主眼だったような訳である。尤も、今では、庭いじり自体を大きに楽しむようになった、ということは、声を大にして言っておきたいけれどね。そんな庭いじり界に於いては駆け出しの私を悩ませるのが、雑草問題なのである。陽当たりが良い所は当然として、陽が然して当たらぬようなところでも、放っておけば、いつの間にか、あれこれの草花に埋め尽くされる。私は大してあれこれと手を尽くしている訳ではないので、余程、マリが作った土が良いのか、それとも、この場所が草木にとって程好い具合の場所なのか。兎にも角にも、手をかけても枯れてしまって……などということのない、謂わば、苦労知らずの小庭であり、私のような「ど」がつく素人には実に有り難いものである。それも、有り触れたものばかりを育てているからかもしれない、という気がしなくもない。偶に覘く商店街の花屋でも、あの耄碌じいさんにはややこしいものなんざ、育てられっこないんだからね、放っておけば良いようなものばかりを教えてあげないとね、などと、夫婦で相談していないとも限らない。向こうだって、私よりは若いとはいえ、良い歳なんだけれどね。まあ、仮に私の妄想通りだったとしても、御親切は有り難くお受けしておこう。
ところで、何の話だったのか、というと、雑草である。雑草ですよ。放っておいても、緑がすくすくと育つのは良いのだけれど、そのままにしておくと、庭というよりは草茫々の空き地の如き様相になる。それで、マリがやっていたように、私も雑草と思われるようなものを取っていこうと思う訳である。ところが、それがね、中々どうしてうまくいかない。いざ、腰を下ろして、さあ、雑草を抜くのだ、と思うところで、はて、どうしたものか、ということになる。わいわいわいわい草花が過剰にぎゅうぎゅう詰めになっているのは明らかなのだが、さて、では、どれを抜けば良いのやら、と。マリの作業を思い浮かべ、これは抜いていたように思うがなあ、と思い出せるのは、ほんの幾許か。絶対の自信を持って、これは抜いていたぞ、と明言できるのは十薬だけである。それで、まずは、それだけ抜いてみるのだけれど、未だ未だ未だ未だ、人口ならぬ草口は余りに過剰であり、もそっと雑草取りに勤しむことが必須なのは歴然。しかし、どれが雑草なのか、ってね。そこに突っ立っていても、腰掛けていても、状況は何も変わらないので、取り敢えず、部屋に戻り、植物図鑑をひっくり返してみたりするものの、その内、ああ、面倒だ、もうどうでもいいや、と呑み始めてしまい、何も解決しやしない……てな具合で、今日もまた陽が高いうちから澤乃井ですよ。蒲公英は雑草なのか否か、なんぞと呟きながら。はは、相変わらず莫迦なじじいだねぇ。
投稿者 nasuhiko : 2005年04月30日 17:57
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