2005年04月24日
独り言つ
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今日も赤と青に輝く文明の利器を懐に入れて、近所をほっつき歩く。若先生の御指導通り、のんびりのんびりゆるゆるぬるぬるとね。まあ、御指導頂かなくたって、走ったりできる訳ではない。精々頑張ったところで、すたすたと早歩きという程度。しかも、それだって、小学生にすら、昔々あるところにのろまなお爺さんがおりました、と評さかねない程度の早さ、いや、遅さである。
本日は陽射しが心地よく、緑が喜んでいるのが手に取るように判る。ところが、鳥の声はあまり聞こえない。連中は、もうちょっと涼しい方が良いのかしらん。それにしても、新緑の季節というのは嬉しいものである。限りない未来と希望に溢れている。私の如き未来などほんの僅かしか残っていない者にとってさえ、そう思えるのだから、お若い人たちの中には、この緑豊かなこの木々や草花から多くの力を得ている方だって少なくないだろう。尤も、若い頃には、存外、草花だの鳥だの自然だのってことには興味が湧かないものであるのも事実でありましょうな。実際、私だって、若い自分には目の前にあったとしても緑や花なんぞには目が向かなかったものである。それに対して、マリは草花が好きでしたよ、若い時分から。このちっっぽけな庭にあれこれ植えて育てて。今、私のような懶で、かつ、不器用な老い耄れが、ちょこちょこと庭いじりをしているのも、妻の遺志を継いでのこと……いやいや、そんな恰好の良いものではない。暇を持て余した老人が話し相手がいないので、草木や鳥や猫に話し掛けているだけのこと。
風光る 妻の遺した ジャルディネに
気が向いた時に、草を毟り、水を撒く。たったそれだけの手間しか掛けていないのだけれど、その一手間のお蔭で、花や草をもっと好きになり、身近な存在のような、仲間のような、少しは連中の気持ちが判ったような気になる。全く以て、人間というやつは何とも手前勝手な生き物である。いやいや、人間という括りは大き過ぎる。全く以て、茄子彦というやつは何とも手前勝手な生き物である。
投稿者 nasuhiko : 2005年04月24日 20:04
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