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2005年04月17日

iconまた謎の物体


 またこんなことを書くと、最近、あのじいさんの妄想が酷いねえ、などと笑われる恐れがある。けれども、まあ、実際に見た、というか、見えたものを見なかったことにするのも、如何なものか。尤も、厄介なのは、私自身は確実に見たと思っているのだけれど、実は、それは錯覚だったり妄想だったりする可能性がある、ということである。それを防ぐには何と言っても証拠が必要なのだ。又もや後悔至極なのだけれど、写真を撮り損なった、愚かなじじいである。前回の経験が全く活かされていない。いや、全く活かされていないというのとは、少々違う。謎の物体を発見して、暫し呆然とした後、そうだ、カメラだ、と、気づきはしたのである。慌てて、愛用の青いデジカメを持ち出してきて、撮影しようとしたのであった。ところが、カメラを構えると謎の物体が見えなくなってしまうのである。カメラを目元から外して、空を直接見上げれば、そこには依然として、其奴は存在し、動いている。けれども、カメラを向けて、画面のところを見ると、あまりに小さ過ぎるのかどこにも映っていない。カメラを退けて、空を見れば、やはり、見える。埒が明かないので、当てずっぽうでカシャカシャとシャッターを押してみたけれど、あとで、マックに繋げてみたところ、何も映っていなかったのである。ううむ。無念。これでは、妄想や幻覚ではない、ということを人々に伝えようがない。
 皆様におかれましては妄想老人の幻覚だと思っていただいてかまわない。かまわないけれども、兎にも角にも、その未確認飛行物体が如何なるものだったかを記したい。
 昨十六日の午後、そうさね、二時頃だったろうか。鳥たちの囀りに耳を傾けながらぼんやりと外を眺めていたら、遠くからヘリコプターのババババという音が聞こえてきた。全く近頃は毎日低いところを飛びやがって、五月蝿くて仕様がない、と些かの立腹。小鳥たちは脅えてしまい、すっかり押し黙ってしまった。空を見上げると、そこに、ヘリコプターがある……はずだったのだが、目に見えるものは、少々姿がおかしい。薄鼠の四角い塊の下に丸みを帯びた部分がある。プロペラらしきものは見当たらない。しかも、動き方が妙である。ゆるゆると前方に進んだと思うと、時々、小首を傾げたり、後ろをちらりと振り返ったりするような仕草。如何にも謎に満ちた動き、謎に満ちた姿、しかし、音はヘリコプター。全く以て不可思議である。と、思っていたら、東側から視界にヘリコプターが入ってきた。あれあれあれあれ。こっちがヘリコプターなのか。ということは、向こうの妙な物体は音も立てずに進んでいるというのか。はて面妖な。ううむ。と、考え込むのではなく、先に記したように、慌ててデジタルカメラを取り出したのである。けれども、御報告した通り、結局、何も写せなかったのである。そは現か幻か。ううむ。私自身でさえ自信がない。ううむ。

投稿者 nasuhiko : 2005年04月17日 13:57

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