« その花は | ホーム | じいさん先生の言葉 »
2005年03月15日
馬の油3
![]()
ソンバーユという馬の油を塗り始めて、どれぐらいになるだろう。彼此二週間ほどか。毎日毎日、謂わば、人体実験を続けている老耄である。それで、効果の程は如何なものか、ということでありますな。左手だけに塗り、右手と比べれば一目瞭然と思っで始めたことだったのだけれど、気を抜いていると、ついつい右手にも付いてしまうことになる。考えてみれば、左手の甲に塗る以上、右手の掌で広げるわけだから、当たり前と言えば当たり前のこと。それで揉み手などすれば、両手に満遍なく付いてしまったりして。こんなことなら、実験対象を手ではなく、足の甲にでもしておけば良かった、と思わなくもない。
兎にも角にも、結果、左手の方が明らかにしっとりすべすべしてきている現実がある。おお、何たる絶大な効果だろうか、と手放しで喜ぶべきだろうか。喜んでも良い。勿論、喜んでも良いのだけれど、ふと考えると、では、他のクリームの類を使い続けた場合、どうだろうか、という疑問がそこにある。ううむ。どのようにすれば効果を、他のものと比較しての効果を証明できるのだろうか。固化した脳みそを幾ら揺すってみても方法など浮かぶ筈もない。手の甲をしっとりすべすべにするより先に、固まった脳みそをしっとりすべすべにするクリームが必要な吾輩である。だが、しかし、少なくとも、ソンバーユには私のような老い耄れの手の甲を少なからずしっとりすべすべにする効果があったのは確かな訳なので、取り敢えずはそれで良しとすべきだろう。私は科学者でも製薬会社員でもなく、一介の干涸びた老人に過ぎぬのだから。
さて、そもそも事の発端となった額の痒みの方であるが、こちらに関しては、一進一退が続いているものの、気がついてみれば、少しずつ前進している、というところだろうか。なんだい、そりゃ大したこたないね、君ぃ、などと仰る方もおりましょう。けれども、劇的に効くわけではない、というところが、何とも嬉しいのである、私にしてみれば。何となれば、もし、これで塗った途端に治ってしまう、などというようなことであれば、それは恐らく、何でしたか、ステロイドだったか何だったか、呼称は兎も角も、化学が生み出した悪魔の薬に決まっていましょうぞ。然れば、副作用があるかもしらん。副作用がない場合でも、繰り返し使用すれば効果が薄れてしまう、というものである筈。ちょっとした症状にはビタミン剤ぐらいしか、わしのところでは出さんのだよ、と、麻田醫院の、先代の、じいさん先生が仰っておられたのを思い出した。然るに、息子の代になってからは……という愚痴は止めておくことにしますか。彼には彼の料簡があるのだろうから、気に入らなければ世話にならなければいいわけで、そして、だから、こうして私は、彼のくれた薬をほっぽって、ソンバーユで老体実験をしておるわけですけれどね。
孰れにしても、もう少し実験を続けて様子を見ることにしようと思っておる次第。効果の程は、また追って報告させて頂きまする。尤も、みなさん、そんな報告を楽しみに待っているとも思えませんが。
投稿者 nasuhiko : 2005年03月15日 20:00
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://bokenasu.net/mt/mt-tb.cgi/128