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2005年03月20日

iconCD46枚分2


 落語熱が沸きかけている折、丁度良いところに、先日注文した『ご存じ古今東西噺家紳士録』が届いた。早速、開けてみると、都家歌六という人の「思い出の楽我記手帳」という大判の本と古今東西の噺家を載せた大きな系図が入っている。勿論、肝心要のCDが入っているのは言うまでもない。本をぱらりぱらりと繰ってみて、系図をさらりと眺めてから、早速、CDに挑戦する。これはCDと言ってもオーディオのCDとは違うものなのでマックに入れて使うものなのである。何しろ、CD46枚分のものが1枚のCDに入っているという自己矛盾を含んだ存在なのである。コンピューターの世界はまだまだ謎だらけですな。
 兎にも角にも、マックにCDを入れてみると、うぃんうぃんとモーター音の如きものが暫く流れたが、何も起きない。ちょいと待ってみても、やはり何も起きない……と思ったのは、私の間違いでありました。マックの中にちゃんと『ご存じ古今東西噺家紳士録』というものが登場しておりました。それを開いてみて、いくつかある中の「ご存じ噺家紳士録OSX」てえものが私が開くべきものだと見当を付けた。前頭葉の硬化甚だしい老耄の私であるが、私のeマックがOSXというものだということは理解しているのである。師匠や大師匠の指導も無駄にはなっていないわけですな。大師匠には御無沙汰していますけれどね。どうしてますかね。
 さあ、始まりましたよ。突然、画面が真っ黒になって囃子が鳴り出した。おっかなびっくり使い始めたけれど、ははあ、成程、こりゃさして難しくはない。あっちこっちをどんどん押していけば良いだけである。早速、圓生を見てみると「寄席育ち」と「皿屋敷」が聞けるようになっている。どちらも聞いたことがないものである。マックで圓生に耳を傾けるなんざ妙ですな。妙だけれども、これはこれでありがたい。さて、昨日の面々を調べてみよう。扇橋、圓菊のお二人は私よりもちょいと年上になりますか。まあ、そうは言ってもほぼ同年配。ああやって寄席を務めているなんざ立派なものです。扇遊、扇好の両君は四十代。油が乗ってくる良い頃合いだ。なるほどねえ。これは便利な代物だ。文明の利器でも世の中を吹き飛ばしてしまうような恐ろしい兵器の類もあれば、こういう細かいものだとはいえ文化を支えていくものもあるわけですなあ。長生きはしてみるものだ、なんて感想は安易に過ぎましょうけれど、そう言いたい気になる。
 CD46枚分の仕組みはとんとわからないものの、収録されている演目を順番に聴いていくだけでも、当分は楽しめそうである。訳も判らぬうちにコンピューターの荒波に乗り出して良かった。実に良かった。ねえ。

投稿者 nasuhiko : 2005年03月20日 21:25

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