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2005年02月16日
交換音楽04
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例によって、呑み過ぎて、気持ち悪いことこの上ない。どうして、学習しないのだろうか、この老いぼれは。半世紀にも渡ってこんな思いを繰り返し、我が事ながら厭んなる。程好いところで止めるってことができないんだから、呑み助てえのは、質が悪い。その場の楽しさに飲まれて、未来を予見できないてんじゃ、猫にも劣る。尤も、猫が未来を予見しているのかどうか、わかったもんじゃないけれど。そう言えば、近頃、スパイ面した宇宙猫、ちび助くんが偵察に来ないね。
どうにもこうにも気力が出ないので。奴だけをどうにか食す。本当だったら、お馴染みの「納豆と豆腐のチゲ」と行きたいところだが、気力が足りず、せめて湯豆腐にでも、と思いながらも気力が足りず、結局、冷えたまま。胃に優しくない。
先日は、二人してヘレン・ウォードに終始してしまい、すっかり忘れた恰好になってしまったが、本日は、師匠が持参してくれていたCDを聴いてみている。久下惠生という人の作品。指名手配で張り出されるポスターのような、人相のあまり宜しくない髭面の顔写真がジャケットになっている。裏を見ても、やはり髭面の、戦の最中の武将たるや斯くあろうか、というような風貌である。
さて、その中身だが、ヒョワヒョワヒョワヒョワというような電気的な音も偶に聞こえるものの、ほぼ全面的にドラムと声ばかり。一聴したときには、いやに騒々しかったり、友達がみな帰ってしまって独りぼっちになった子供の戯れのようであったり、何だかむず痒いような心持ちがするばかりだった。けれども、田苑を呑み始め、音量を上げて二周目に挑んだところ、次第に気分が高揚し始めたのであります。意外な気持ち良さ。先程、子供云々とと書いたけれど、当たらずとも遠からず。夕方の空き地で、小学生が無心に跳ね回るような、そんな盛り上がり方である。思わず、箸でぐい飲みを叩いてみたり。曲に合わせて、ドンツドン、ドンツドン、タンタタタン、と口遊んでみたり。良いねえ。こりゃ、耳で聴くものではないのだな。身体の音楽とでも言えば良いのか。酔いが進んで、思考が少しくゆらゆらしてくるときに……ドンタドドンドタドドンタ、なんて叫んでみる。久下くんよ、ご機嫌だね。タラタカタラタッタッタタ。一緒に一杯やりたいね。タンタンットン。これは今まで私の知らなかった快楽である。ドーンバッドーンドッ、ドーンバッドーンバッ。ああ、酒が美味い。久下くんよ、私はもう一杯いかしてもらいますよ。
轟音の桴が撥ぬれば脳も揺れ
意識波打ち幽体離脱
『The Complete Helen Ward on Columbia』 ヘレン・ウォードの『グディ・グディ』 久下惠生の『A Very-Disco Golden Greats of Kuge Yoshio』
投稿者 nasuhiko : 2005年02月16日 18:32
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