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2005年01月27日
ライヴハウスでギグ02
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本日は田村師匠の出演するライヴハウスのギグというものに行って参りました。不案内な私を慮っていただいたのでありましょう、夕刻、先日知己を得たばかりの円さんが迎えに来て下さいました。うら若い女性にお越しいただいたりすると、ばたばたと慌てふためいてしてしまいますな。失礼があってはならん、と過度に緊張してしまうのはなぜなのか。今更、体裁を云々する歳ではあるまいに。
がたぴしゃがたぴしゃ締まりの悪い引き戸の玄関口でお待ちいただき、慌てて用意を済ませ、いざ出陣。件のライヴハウスはほんの数分のところにあるわけで、つまり、歩いている時間だって、ほんの数分のこと。当たり前だ。従って、歩きながら話す時間だって、ほんの数分、あるいは、数分以下に過ぎない。にもかかわらず、無限にも思えるほど長い時間に思えた。いや、それは流石に大袈裟にすぎますか。矢鱈に長く思えたのは、楽しくない時間だから、という意味ではありませんぞ、念の為。円嬢は満面の笑みで、しかも、私にも理解できそうな内容で、話しかけてくれたのであります。だのに、私はと言えば、あたふたへどもどして、むにゃむにゃもごもご口の中で呟くばかり、真っ当な返事ができなかったのであります。何故、そんなことになってしまったのか。ううむ。誰だって慣れないことをするとそんなものなのではないしょうか。もっとも、厚顔自慢の古市や喋り自慢の白島みたいな連中だったら、こんなことにはならないんだろうけれど。孰れにせよ、肝っ玉の小さい自分が情けない、とつくづく思わざるを得ませんな。
それは扨置き、兎にも角にも、ライヴハウスに辿り着き、狭くて屈曲した階段をやっとこさっとこ降りて中に入りましたよ。中は、妙に暗くて、空気が濁っているような感じです。おまけに些か酸素が薄いのではないか、と。入ったばかりのところで、いきなり飲み物を選べと言われたので、バーボンを注文しました。円嬢が壁際にわずかに用意してある席を確保してくれて、漸く腰を落ち着け、一息。オン・ザ・ロックをちびりちびりと飲んでいるうちに、段々、調子が上がってきましたよ。これじゃまるでアル中みたいですな。まあ、概ね、アル中みたようなもんなんだが。
辺りを見回すと、実は、それほど混んでいる訳ではありませんでした。開演前だからか、お客さんやお店の人ががあちらこちらとうろついていたりするもので、混雑しているような気がしただけのことであったのです。色々な人がいるけれど、皆さん、お若い。実のところ、暗くてよくわからないのだけれど、何となく、若い気配がする。あまりあからさまに他所様を睨め付けるわけにもいかないし、飲んでいるうちに、他人のことなどどうでもよくなってきて。
最初に出てきたのは、劇団何とかに所属するという人々。詩を朗読したり、コントのようなことをしたりしている。正直に申せば、何が面白いんだか、わからない。周囲の反応も区々のようで、寧ろ、失笑が多いような気がする。二番目には、迷彩のズボンに黒いシャツという出で立ちの角刈りの青年が、ギターを抱えて登場し、風貌に似合わぬ小さい声で哀しげに唄っていた。ところどころ、胸の奥を擽られるような感じのところがある。
三番目に出てきたのが、田村師匠の『プレス工場ガタンガタン』という変な名前のバンドみたようなものである。師匠は田村タムゾーという芸名のようだ。ノート型のコンピューターを操作すると、変な音響が流れ出し、それに合わせて、ギターを弾いたり呟いたり。途中からはコロリンさんという女性が出てきて唄ったり踊ったり。私の知識では何とも説明のしようがない、些か奇天烈な風味。然れども、私は大いに楽しんだのであります。カエサルの言葉を文字って言うならば、「来た、見た、飲んだ」てなものである。ああ、何とも楽しい宴でありました。ありがとう、タムゾーくん。ありがとう、円嬢。
投稿者 nasuhiko : 2005年01月27日 22:33
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