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2005年01月23日

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 木澤くんから電話があり、昨年末の名簿の出所が判明した、とのこと。
「そんなことがわかったからって、今さらどうにもなるものかね、ってところだよね。引っかかる人は引っかかり、引っかからない人は引っかからなかったってことにはかわりない」そんな冷めたようなことを言っている。
「誰か引っかかった人がいるのかねえ」「どうだろうね。仮に引っかかったとしても、小額だったら、なかなか言い出さないんじゃないかなあ。みんな、いい歳してもなかなか面子家が多いからねえ」尤もな意見である。私が引っかかっていたとしても、多少の額だったら、あちらこちらに吹聴することなく泣き寝入りしてしまうかもしれない。逆に、古市のような奴なら、大騒ぎして、それをねたに、あちらこちらの呑み屋で燥ぐのだろうな。いやいや、しっかりものの古市がオレオレ詐欺なんぞに引っかかるものか。
 木澤くんが教えてくれたところによると、戸原んとこの孫が名簿を持ち出したそうである。あの、近所でも有名なばかたれである。学校に行くでもなく、定職に就くでもなく、昼日中からぷらぷらしているばかりの、かばたれだが、詐欺の片棒を担ぐほどの度量はない。要するに、こういうことのようなのだ。遊ぶ金欲しさに、筋の悪い金融とちょっとつきあってしまった。どうせ元金なんざ大した額ではなく、気楽に借りてしまったのだろうけれど、町金特有の訳のわからない計算で借財は雪達磨式に増えていき、どうにもならなくなってしまった、と。そこで、先方が、借金をちゃらにしてやるから、親戚一同の所番地から職業まで、何でもかんでも情報を持ってこい、と唆したそうである。我々の同窓会名簿も渡して、おまけに、知っている限りの情報を伝えたそうな。全く馬鹿げた話である。ある日、突然、親戚一同にオレオレ詐欺の電話がかかり、その直後に、我々、同窓の面々に同じような電話が相次いだもので、ぴんと来て、戸原が問い詰めたら、ばか孫は、あっさり白状したそうである。そんな根性だから、ちょっと恐い輩に脅されれば、ほいほい名簿を渡してしまったのだろう。

 被害額は全国で二百億を超えている、などと報道されている。同窓会の名簿は、ばか孫の借金をちゃらにするだけの価値があったのだろうか。その成果のほどは、当の町金に尋ねてみるしかないわけだけれど、勿論、尋ねたところで、知らぬ存ぜぬで何も教えてくれる筈はない。

投稿者 nasuhiko : 2005年01月23日 14:18

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