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2005年01月13日
小さな来訪者04
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一つのことが気になると、うじうじぐずぐずとそのことばかり考え続けてしまうのは、何だろう、粘着質とでもいうのか。元からそういう傾向が他人様より強かったように思う。嫌なことに関しては殊更で、堂々巡りを繰り返し、心の中はぐしゃぐしゃがっちゃんびっちょんちょんになってしまう。そんなことがあると、酒に逃れ、おかげでますます事態は悪化し、あれこれとしくじったものである。老いとともに、様々な能力が低下するばかりなのに、想像力、いやさ、妄想力だけはどんどんどんどん成長し続けている。あることないこと、ないことないこと、何でもかんでも妄想し続け、妄想は拡がり、妄想は妄想を呼び、妄想による妄想のための妄想の永久機関となる。あな恐ろしや。
引鉄になるのは、どんなことでも良いのである。先日の空飛ぶ謎の物体だったり、恵子くんの幽霊だったり、と。ボクボク詐欺の電話だって、もしかすると、全て私の妄想の産出したものなのではないか、と、いやいや、あのあと、木澤くんからオレオレ詐欺の件で電話があったから、あれは違うのだが。ううむ、昼間から呑み過ぎたもので、頭の中が神楽囃子でぴーひゃらひゃらひゃら。何が何だかわからない。わからないけれども、今日もまた澤乃井は美味い。
この酒てえものがまた曲者で、このおかげで人生のあちらこちらに汚点を残し、酷い目に合っている。にもかかわらず、また、今日も呑んでしまっているこの老耄の奴彼。まあ、残り少ない人生を独りで生きて独りで死んでいくだけさ。かまうこたあない。
おうおう、来たな、間者の猫くんよ、猫の間者くんよ。見慣れてくると愛い奴よのお。貴公のために、鈴廣の蒲鉾を多めに買ってありますぞよ。さあ、食べたまえ。それにしても、君てえものの顔は、あれだね、中々に可愛いね。可愛いんだけれども、ちょっとこの世離れしておるね。この世を離れて、西空の彼方からやってきた宇宙人のようでありますなあ。ああ、ああ、そうであったのか。貴君のことを隣近所の誰かに放たれたスパイか何かと思い込んでおりましたが、実は、宇宙人だったのございますか。先日の銀色に輝く物体だって、あなた様が運転していたのではございませんか。おいおい、何だい、猫殿、蒲鉾にばかり気を取られてないで、人の話も少しは聞き給えよ。返事の一つもしてくれりゃあ、なお結構なんだけれども、まあ、宇宙人の考えることはあっしらには分かりようもねえこってがすな。はは、もう一杯呑んじまえ。あははは、何だか楽しいねえ。
こんな愚か者の上にも、日は沈み日は昇る。ありがたい話ではございませんか。
投稿者 nasuhiko : 2005年01月13日 16:52
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