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2004年12月01日

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 実を申すと、今日もまた、日の高いうちから飲み始めている。庭に向かって、時に空を見上げ、時に地を見下ろし、時に小鳥たちの囀りに耳を傾け、時に宅配便の応対にのそのそと立ち上がり、時に株屋だの土地屋だののしつこい勧誘の電話に応対し……そんな今日この頃。話にならないような陰々滅々の堂々巡りのような日々。そして、少しずつ少しずつ、より一層心気の病が深まる。日高くして澤乃井を飲む。こんな陰気な老人に飲まれる澤乃井くんも辛かろう。いや、君こそが私の崩壊を塞き止めているのである。そう思って、まだ暫く付き合い給え。

 元来の私の気質はどうだったのかと顧みるに、極めて陽気だったとは言い難い。けれども、だからといって、終始鬱々としていたということではない。まあ、ありきたりだが、人並みに陽気で人並みに陰気だったという風に思う。けれども、年を追う毎に次第にほんの少しずつだが辛気の側に振れてきたのだったろう。そして、九十九年の夏、家内が亡くなって、それからはますます鬱の波が次第に大きく次第に長くなりにけり。

 人は独りでいる時間が長いと、ついついあれこれと考えてしまう生き物のようである。そのあれこれは、明るかったり暗かったり、楽しかったり悲しかったり、様々ではあるけれど、なぜか気がつくと滅入り気味である今日この頃。不思議と言えば不思議なことだ。秋の色、冬の気配、そんなものが後押しをしているにせよ。

投稿者 nasuhiko : 2004年12月01日 00:00

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