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2004年11月27日

iconお絵描き(些かがっかり)

 若い頃には少しは絵筆を握ってみたこともある。水彩、油彩、スケッチに墨絵、あれこれとちょっかいを出してみて、自分では三流ながらもそれなりの絵心があるつもりであったのだけれど、些か自信喪失せざるを得ず。コンピュータに絵を描くのは実に難しい。師匠が用意してくれたペンタブレットというものを玩んで、かれこれ三時間ほどにもなろうか。始めは楽しかったけれど、描けども描けども、ちっとも上達しない自分自身に次第に腹が立ってきた。この未熟者めが。

 三時間で得られた成果はへなちょこな茄子の絵だけである。こんな児戯に等しい代物が何になろう、とうっちゃっておいたけれど、夕刻、師匠が再度訪れて、日記の背景に仕立て上げてくれた。こんな拙いものでも今までの無地の背景よりはましに思えるから不思議である。

 下手くそな絵しか描けぬ言い訳というか愚痴というのか、そんなものをぶちまけていると「最初からうまくはいかないものですよ。けれど、慣れれば、これはこれでなかなか便利なものです。紙と絵の具で描く絵とは別のものだと思ってください。別の道具なんです。一長一短、これにはこれの良さがありますから」そう言って、手品のように線のタッチを変えたり、色を変えたり、同じものをたくさん複製して整列させたり、変形させたり。ほほう、なるほど、なかなかこれはこれで面白いものかもしれない。筆とカンバスを模したつもりで振る舞っていたけれど、そういうものではないのであろう。形状はペンを模していても、機能は全く別のものである。新しい道具として扱えば何か面白いことができそうな気さえしてきた。師匠の手管にすっかり嵌められてしまったようである。もう少し、このペンタブレットと付き合ってみようかと思う……けれども、今日のところはもううんざり。

投稿者 nasuhiko : 2004年11月27日 00:00

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