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2004年11月24日

iconみなさまは覚えておられますか

 老いては子に従え、というのは竜樹の言葉だったろうか。これは、なかなかに見事な、ある意味での真実である。老人の智慧や感覚だって大きに役立つこともあろうけれど、飽くまでも、脇役であるべきであろう。世界を、老人を中心に回すようになってはいけない。青壮年世代が、よちよち歩きの次世代、あるいは、未だ生まれてもいない次の次の世代のために齷齪するのが正しい。

 日本の政治家は老いぼれた狸爺ばかり、こいつらを一掃して、若い者たちに任せなければ、この国に未来はない、と思っていたものである、ついこの間までは。
 実際、古狸どもが姿を消し、小泉純一郎が親玉になったときには、今までよりは少しはましになるだろう、という期待をほんの少しは持ったものである。けれども、今日の有り様を見る限り、この船頭は酷い。あまりに酷い。彼奴の行動は私のようなじじいの目には途轍もなく奇異に映り、どうにもこうにも理解不能である。何故、ブッシュの手下となるのか。何故、国民の意見に耳を傾けようとはせずにブッシュの小手先として嬉々としてイラクに派兵するのか。しかも、マスコミの手緩いこと手緩いこと手緩いこと。最早彼らは批評性の断片すら持ち合わせていないようである。標準語も満足に話せぬくせしてタレント気取りでちゃらちゃらしているアナウンサーどもがその代表か。胸糞悪い。

 平和ぼけという言葉が適切なのか。兎にも角にも、この世の中から戦争の恐怖、悪夢という類の記憶を持った人間がどんどんどんどん減少していっている。日本というのは、戦争という項目に関しては、善きにつけ悪しきにつけおっかなびっくりでしかモノの言えない国家だったのだ。それが、どうだ。近頃じゃ、軍事関連の法案なんぞも有耶無耶の裡にゴーである。

 ここは一つ、老いては子に従え、などと引っ込まずに、私らのような戦争を味わった古狸世代が、そんなことで良いのか、ばか息子、ばか娘どもよ、と声を大にして訴えなくてはいけない。そんな気のする今日この頃。

 みなさまは覚えておられますか、この間の戦争を。頭の上を焼夷弾がびゅびゅーっと飛んで、この辺りだって、すっかり焼け野原になっちまった戦争を。

投稿者 nasuhiko : 2004年11月24日 00:00

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