2004年11月11日
はじまりはじまり
「おやんなさいな。ぼけの防止にもなるわよ」と宣うおかみ。
ぼけの防止などという言葉に釣られ、そうか、それは悪くないなあ、と思ってしまった我が身が何とも情けない。
この齢になれば、老化を意識しないわけにはいかない。正直な話、あちらこちらががたぴしがたぴしぎくしゃくしゃくしゃくしているのである。しかしながら、昨日までは、ぼけも人生の勲章のうち、と胸を張っていた我輩ではなかっただろうか。人としてこの世に生を受けたなら、その締め括りとして老いもどっぷりと味わいたいものよ、と嘯いてた私ではなかっただろうか。
「そんなものを書いたってね、誰が読むと言うんです」そう問い返したところ、「茄子彦先生、誰か読まなきゃ日記はお書きになりませんか。そもそも日記というものは読み手を求めるものでありましょうか」と、田村くんに切り返された。お若いけれど、いつもしっかりとした口調、論旨で物申す人である。
「読み手を求めないのであれば、インターネットというところに日記なんぞ書いたってしょうがなくはありますまいか」さらに問う私に向かって、「何事も経験ですよ」うふふとおかみが笑う。この齢になって、今更、年増のうふふにぐらりときたりはしないけれど、盃を重ねるうちに、結局のところ、インターネットに日記のようなものを書く約束をしてしまっていた。秋は深まれり。
投稿者 nasuhiko : 2004年11月11日 00:00
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